| #05 Tomoko Nakajima ─米国インテリアデザイナーの仕事 |
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| 作者 辻川紗矢 | 2009/06/26 金曜日 00:00:00 JST | ||||||||||||||||||||
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ロサンゼルスの北に位置する近郊都市パサデナ。カリフォルニア州の中でも最も古い都市であり、伝統的な建築物が多く残る。Tomatoの事務所とその
ショールームは、この落ち着いた美しいまちなみの一角にある。古い建物をリモデルし、白い壁を基調とした空間に、モダンだけれどどこかアジアを感じさせる
家具や雑貨がセンス良く並べられていた。
学生時代に仲間たちと建てた住宅
ソーラーパネルやアトリウムがある
大学3年生の時から加入していた、ソーラーエネルギーの研究をしているNPOの活動を続け、若い人と高齢者の為のPassive Solar Energy を使った低価格住宅のデザインでHUD (米の住宅都市開発省 Department of Housing and Urban Development)から賞金をいただきました。それで、仲間とプロトタイプの住宅を完成させたのがきっかけで西海岸に移り、ハリウッドのショッピングモール、公共事業のデザインを手がけている設計事務所に就職しました。今はインテリアに重点を置き、総合デザインをしています。 ──インテリアというと、日本で言うインテリアコーディネーターやインテリアプランナーですか? 少し違うように思います。アメリカですとインテリアの仕事は3つに分かれています。 1) インテリアデコレーター ─ 家具・雑貨の購入の手伝いをする 2) 住宅のデザイナー ─ 特にキッチン、バスルーム、照明、ウィンドウカバー等 3) コントラクト・インテリアデザイナー ・ スペースプランナー、オフィスの家具のレイアウト等 ・ ホスピタリティ・デザイナー、ホテル、病院、レストラン等 TOMATOは全部の部門を扱っていますが、ホスピタリティ・インテリアに重点を置いています。 ──日本では、建築家がインテリアまでデザインをするイメージがありますよね。 そうですね。アメリカでもありますが、それは住宅が主ですね。インテリアデザイナーの役割が、職業として建築とは明確に分かれていて、ある意味では日本より仕事がしすいように思います。大手の設計事務所はインテリア部門を持ち、社内でプロジェクトを完成させていますし、小規模なオフィスはインテリアのチームを組みます。インテリアデザイナーでも施工図面が作成できないと仕事にならないので、商業インテリアの人は建築の勉強もしています。建築家とインテリアデザイナーは、意見の交換はしますが、お互いに立場を尊重します。だから建築家とインテリアデザイナーが一緒に働けるのだと思います。日本ではどうしても建築家がインテリアより上という意識があるように思います。今は変わってきているのかもしれません。
──ショールームをお持ちというのも日本では珍しいことです。 アメリカでも多くはありません。デザインスタジオとショールームを維持してゆくのは大変ですから。私がショールームを開いたのは品質管理、環境に良い商品を使用していただく為、口で説明するより、ショールームにそういう商品があれば宣伝するのが簡単だからです。
こだわりの詰まったショールーム
──デザインをする上でのポイントはありますか? お施主様が何を求めていらっしゃるか理解し、商品、素材を見ていただいて予算配分し、品質管理に力を入れています。 ──そう考えるとますますショールームがある価値は大きいですね。 お客様が自分の好みに合っているかどうかを判断しやすいように、ショールームの商品で情報をお伝えし納得していただけるようにしています。やっぱり説明するより見たほうが早いので、視覚情報として提供するようにしているんです。 ──扱っている素材や家具のこだわりは? 自分の好きなもの、使いたいものを仕入れるようにしています。そうすればお客様におすすめしやすいですし。そして機能的で使い心地が良く、環境にやさしいもの、大量生産はしていないけれど、お手ごろな価格のもの。リサーチは常にしています。 ──好みというお話がありましたが、デザインを拝見していると「自然」「ナチュラル」といった印象を受けます。 そうですね、昔から人が安心する形、色は自然が造るものが一番良いと思っています。デザインする上での信条は "Nature is Wise and Noble Teacher" と "Qualty is No Mistake" です。自分が落ち着ける、行きたいような空間を創るよう努力しています。店舗で、今まで手がけたところが1つもクローズしていないのは嬉しいですね。レストランは料理の腕こそが大事なのであって、デザインのおかげでは無いという人もいますし、居心地が良いと回転が悪いと言われますが、何がポイントなのか、施工会社を含めて共同制作で、私は指揮者の立場でプロジェクトを造り上げるようにしています。 ──インテリアデザイナーとして大切なことは? これは私の心がけですが、デザイナーはアーティストではないので、お施主様と使用するお客様の要望を読み取り "空間は人間が造り、流動する" ので、"未来" をデザインするよう心がけています。 ──独立されて+20年。ご苦労もあったと思います。 あまり感じたことはありません。設計事務所で働いているときのほうが気を遣いました。上司より働き過ぎてもだめですし、認めてもらうには人の何倍も働かなくてはいけないので、人がやりたくない仕事を一生懸命にこなし、これ以上ポジションが上がらないところで独立しました。ですから、逆にとても楽しくて、趣味と実益が一緒なので感謝しております。 ──いろいろな経験があったからこそ今ご活躍されている、ということですね。 ![]() 絵を描き、建築を学び、ソーラーエネルギーに興味を持ち… "先ずやること" 。紙の上だけではなく、現場でいろいろなことを学んだおかげで、今があると思います。 ──ご苦労もあった中で、あきらめずに続けてこられた秘訣を是非教えてください。 好きなことをやってきたからでしょう。美術、建築、ソーラーエネルギーの研究と、全て楽しんでやってきました。彫刻が好きでしたので、建築に携わっていた頃は、インテリアをちょっと馬鹿にしたところがありました。でも、色や素材によって仕上げをコントロールする面白さを経験し、終わりの無いチャレンジだからこそ続けているのだと思います。 ──今後、日本でお仕事をされるおつもりはありますか? もちろんあります。日本の良い家具、素材をもっと紹介していきたいですし、反対にアメリカにも日本に無い良い家具があることを広めたいですね。
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| 最終更新日 ( 2010/02/23 火曜日 20:03:24 JST ) | |||||||||||||||||||||
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高校卒業後、米会話の他にアメリカ文化、憲法、社交などを総合的に学び、日本文化をハイスクールに教える為、奨学金をいただいて渡米しました。その後、米国での学生生活の経験が無いと、学生との会話に限りが生じたので、テキサスの大学の美術学部に入学し2年在籍後、建築学部に入学して卒業。その後3年のインターンを終え、日本で就職しようと思い就職活動をしたのですが、日本の大学を卒業していないので、劇場や公共事業を扱っている建築会社を受けてもネガティブな答えばかりでした。








